【美術史】【ギリシャ美術】ぎこちなくても常に笑顔 ”解説” ”復習”

こんにちはチャックです。

今回はギリシャ美術の解説です。

ギリシャ美術を楽しむキーワードはこちらです。

紀元前11世紀~27年頃

アルカイックスマイル

コントラポスト

激しい動き

上記を理解すればローマ美術をより一層鑑賞できます。

それでは解説していきましょう

像が作られた目的は?

神殿の奉納用、もしくは死者の代理とされてます。

男性像は(クーロス)は足を前後にずらしてます。女性像(コレー)足を揃えてます。

これらはエジプト美術の影響とされてます。

クーロスもコレーも共に微笑んでおりこれを

アルカイックスマイルと呼びます。

制作上の都合といった説もありますがどんなポーズの像にも共通だったのは

生命感を表現するための工夫でした。

しかし、クラシック期に入るとアルカイックスマイルは消えてしまいます。

スマイルが消えたその訳は?

ポーズで生命感が表現できるようになったからとされてます

解剖学や表現の追求が進みバランスの取れた人体像が完成されました。

片足に重心を置いた自然なポーズをコントラポストと言います。

スポーツなど動きのあるポーズができるようになり

スマイルを使う必要はなくなっていきます。

なぜ激しい動きになった?

目的が大衆から個人に変わっていきます

そのためオーバーアクションや感情を表すようになっていきます

人々の関心は神中心の理想主義から人間中心の個人主義に移り変わっていきます

ギリシャ美術の全体像

ギリシャ美術は4つの時期に分類される。

幾何学様式期

年代

前11世紀~前8世紀中頃

特徴

コンパスを用い円弧や直線を組み合わせた幾何学的文様の陶器が作られ始める

アルカイック期

年代

前8世紀末~前5世紀末

特徴

東方(シリア=地中海の東岸地域)からの影響で大理石で人体を作り始める

ぎこちなさを残しながらも生命感の表現として笑っている作品が多いのがこの時代の特徴

いかに静止画に動きを与えるかが職人たちの関心だった

クラシック期

年代

前5世紀末からから前4世紀中頃

特徴

アルカティック期のぎこちなさは払拭され人体表現は高い完成度を表すようになります。

コントラポストと呼ばれる自然でリアルな動きが表現され始める

均整とれた優美な肉体で表情は穏やか

神々しさを表現するために理想的な肉体

彫刻家たちの技術の向上や解剖学的の追求が進みより自然で動きのあるポーズを取るようになる

ただ人体を写実的に再現するよりも神としての理想の姿を表現していたとされます。

ヘレニズム期

年代

前323年から31年

特徴

多様な発展を遂げた最後の時代

この時代はギリシャは大きく発展していきます。

東西文化の融合経済の発展などで市民の死活水準は大きく上がりました。

作品はそれぞれより現実的に、表現豊かに進化していきます。

感情的になっていたり激しい動きを表すようになっていきます。

他にも大きく変化したのが理想主義から現実主義に関心が変わったことによって大衆のためのものよりも個人のために作られるようになっていきます。

子供や裸婦から哲人に至るまで、感傷的な非英雄さが大衆から求められていくようになります。


以上ギリシャ美術の解説でした

ミュロンの円盤投げやミロのヴィーナスは有名ですよね

現代美術の基礎の確立はギリシャ美術とされてます。

つまり美術史の始まりと言っても過言ではありません

知識としてしっかり身につけておきましょう

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